録音機器と左右の音声ケーブル
録音機器と左右の音声ケーブル
この記事の内容
  1. 元音声と出力のチャンネルを分ける
  2. 左右を別々に聞いて素材を把握する
  3. 編集上の割当を直して短く書き出す
  4. 片側に声が入った案内録音の例
  5. 書き出し後だけ変わる場合を切り分ける
  6. 納品条件と確認工数を先に決める

元音声と出力のチャンネルを分ける

モノラルは一つのチャンネル、ステレオは左右の二つのチャンネルを扱います。声の録音が一つのチャンネルでも、それだけで不良ではありません。どこに声が記録され、納品先でどう再生したいかを分けて考えます。

左右で別の話者を収録した素材を、確認せずに一つへ混ぜると編集の自由度が変わります。元ファイルの構成を記録してから、編集用の割当と最終的な出力を決めます。

左右を別々に聞いて素材を把握する

原本を残し、左だけ、右だけ、両方の順に聞きます。声、環境音、無音、別話者のいずれが入っているかを表にします。イヤホン自体や端末の設定が原因ではないか、別の既知の音声でも確認します。

ファイルに二つのチャンネルがあるという表示だけでは、両側に必要な音が入っていると判断できません。波形と実際の再生を対応させ、片側にだけ声がある状態を記録します。

編集上の割当を直して短く書き出す

Adobeのチャンネル割当の案内は、元のチャンネルと出力側の対応を説明しています。使用する編集ソフトでも、素材の解釈、トラック、出力の設定を確認します。片側の音を使う必要がある場合は、対象のチャンネルを選んで配置します。

全編を書き出す前に、問題のある短い区間で試します。左右の聞こえ方と声の音量を再確認し、BGMがある場合は声を直したことで全体のバランスが変わっていないか聞きます。

確認用の短い書き出しには、話し始めと語尾、BGMがある部分を含めます。ヘッドホンの左右を差し替えるだけでは、ソフト側の配置を確認したことにはならないため、同じファイルを別の再生方法でも聞きます。声を両側へ配置した後に音量が大きく変わった場合は、音量だけを後から調整する前に、同じ信号を意図せず二重に足していないかも確認します。

作業で照合する記録
作業で照合する記録
確認対象残す記録完了の判断
元音声左・右に入った音話者と無音を把握
割当素材・トラック・出力意図した声が両側で再生
完成版端末・公開先・版別経路でも再生確認
音声の接続先を確認する端子の接写
音声の接続先を確認する端子の接写

片側に声が入った案内録音の例

架空の素材A-031は、左に案内の声、右はほぼ無音とします。納品先は左右のイヤホンで同じ声を聞ける通常の案内動画です。素材の左側を適切に割り当てた候補を書き出し、両耳と片耳ずつで聞きます。

右側にも声があるように見せるため、無音のチャンネルを増幅する方法は取りません。別の話者が右側にいた場合にはこの例をそのまま使わず、話者別の編集として扱います。

検査表には、確認用ファイルの名前と左・右それぞれの聞こえ方を別列にします。「左は声、右は無音」という原本の状態と、「左右とも同じ声」という完成候補の状態を並べると、担当者が変わっても変更内容を理解できます。左右を入れ替える演出や環境音がある動画では、その意図も書きます。全音声を同じ配置にそろえてしまうと必要な演出まで消えるため、修正対象を声のトラックに限定するか、素材単位で処理するかを試聴して決めます。

書き出し後だけ変わる場合を切り分ける

編集画面では聞こえるのに完成ファイルで片側になる場合は、出力設定と再生ソフトを確認します。同じ完成ファイルを別端末でも聞き、アップロード後に変わるなら公開先の版も分けて記録します。

変更は一度に一箇所にします。素材、トラック、書き出しを同時に変えると、どれが原因だったか分からなくなります。採用するまで原本と前の設定を残し、確認した区間と端末を記録します。

確認から対応までの流れ
確認から対応までの流れ原本の声は聞こえるか → 割当と出力を確認 (確認できる); 原本の声は聞こえるか → 録音・接続へ戻る (不足がある); 割当と出力を確認 → 公開版を再確認 (採用する); 録音・接続へ戻る → 原本の声は聞こえるか (修正後)確認できる不足がある採用する原本の声は聞こえるか割当と出力を確認録音・接続へ戻る公開版を再確認確認から対応までの流れ原本の声は聞こえるか → 割当と出力を確認 (確認できる); 原本の声は聞こえるか → 録音・接続へ戻る (不足がある); 割当と出力を確認 → 公開版を再確認 (採用する); 録音・接続へ戻る → 原本の声は聞こえるか (修正後)確認できる不足がある採用する原本の声は聞こえるか割当と出力を確認録音・接続へ戻る公開版を再確認
  • 修正後:録音・接続へ戻る → 原本の声は聞こえるか

納品条件と確認工数を先に決める

納品先に、モノラルかステレオか、別話者の分離が必要か、動画内の音声か単独ファイルかを確認します。既存ソフトで割当を確認できれば追加契約は不要です。新しい道具を選ぶ場合は、再生確認と出力を実際に試せる条件を重視します。

ファイル形式だけを合わせて完了にせず、左右、言葉、音量、公開先の再生を確認します。短い確認音声を制作手順に残すと、同じ配線や書き出し設定による不具合を早めに発見できます。

作業に使える資料と関連ガイド

音声・動画の制作

原稿、音声、字幕、書き出し版を揃えて、公開後も修正できる制作手順を作ります。

参照した公式情報

料金・提供条件・対応範囲は変更されることがあります。契約前に、下記の公式ページでご確認ください。

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