空いた商品棚と文具が入った入荷箱
空いた商品棚と文具が入った入荷箱
この記事の内容
  1. 入荷予定と使える在庫を区別する
  2. 未引当の注文明細を一覧にする
  3. 部分引当の可否を先に確認する
  4. 入荷のたびに残りの需要を照合する
  5. 入荷不足で約束が変わるとき
  6. 不足・余り・取消の三つを確認する
  7. 5個の入荷を二つの待ち注文へ配る
  8. 道具と費用を増やす前に確認する

入荷予定と使える在庫を区別する

仕入先からの入荷予定数、実際の到着数、検品後に使える数は異なります。予定数をそのまま注文へ割り当てると、納品不足や破損で約束を守れなくなります。商品SKUと拠点ごとに、予定、到着、確認済み、引当済みを分けます。自店でどの時点を販売可能とするかを決め、入荷予定の通知だけで発送を確定しないようにします。

未引当の注文明細を一覧にする

注文ID、明細ID、SKU、必要数、既引当数、未引当数、受付日時、約束した納期、優先条件を記録します。架空SKU P-120の入荷が5個、待ち注文が3個と4個なら、全部を満たすことはできません。注文の受付順か、確約納期か、契約上の条件か、どの基準で配るかを事前に決めます。担当者の判断で順番を変える場合は理由を残します。

記録する項目と確認の具体例
記録する項目と確認の具体例
項目記録例確認すること
入荷5個・検品済み予定数と分離
注文A3個待ち優先基準を適用
注文B4個待ち部分引当の可否
残需要2個以上顧客へ案内を判断

部分引当の可否を先に確認する

3個必要な注文へ2個だけ引き当てても発送できない場合があります。分納を希望するか、全量がそろうまで待つかを顧客ごとに記録します。引当をした数と発送した数も別です。現物がまだ棚にあっても他の注文へ使わないよう、保管場所やピッキングの一覧で引当の扱いを揃えます。

予約分を分けて入れた3つの商品かご
予約分を分けて入れた3つの商品かご

入荷のたびに残りの需要を照合する

到着した商品の検品を終えてから、対象SKUの未引当注文だけを並べて配分します。処理後は入荷した使用可能数、今回の引当数、未引当の残数を照合します。取消があった注文の引当を解放する場合は、次の候補へ回した記録を残します。同じ入荷データを再読込しても二重に割り当てないよう、入荷IDを保持します。

使用可能な入荷から引き当てる
使用可能な入荷から引き当てる入荷IDと使用可能数を確認 → 優先条件と数量が明確か; 優先条件と数量が明確か → 条件を確認して保留 (未確認); 優先条件と数量が明確か → 注文明細へ引当を記録 (確認済み); 注文明細へ引当を記録 → 未引当数と約束を確認未確認確認済み入荷IDと使用可能数を確認優先条件と数量が明確か条件を確認して保留注文明細へ引当を記録未引当数と約束を確認使用可能な入荷から引き当てる入荷IDと使用可能数を確認 → 優先条件と数量が明確か; 優先条件と数量が明確か → 条件を確認して保留 (未確認); 優先条件と数量が明確か → 注文明細へ引当を記録 (確認済み); 注文明細へ引当を記録 → 未引当数と約束を確認未確認確認済み入荷IDと使用可能数を確認優先条件と数量が明確か条件を確認して保留注文明細へ引当を記録未引当数と約束を確認

入荷不足で約束が変わるとき

不足が分かった場合は、未引当の注文に対して確約日が守れるかを確認します。仕入先の新しい予定をそのまま顧客へ確約せず、担当者が代替、分納、待機の案内を判断します。誤って割り当てた在庫を外すときは、ピッキングや発送が進んでいないか先に調べます。表の修正だけで現物が戻るとは限りません。

不足・余り・取消の三つを確認する

入荷不足、需要より多い入荷、引当後の取消、同じ入荷の再読込、別拠点の入荷を確認します。別拠点の在庫を同じ日に発送できると決めつけず、移動が必要なら別作業にします。最後に注文別の約束と商品別の数量が両方合うかを見ます。商品だけの総数が一致しても、違う顧客へ割り当てていれば正しくありません。

5個の入荷を二つの待ち注文へ配る

確認用の例では、先に3個の注文A、後に4個の注文Bがあり、使用可能な入荷が5個とします。受付順を基準にし、Aは全量、Bは部分引当を認めるなら、Aへ3、Bへ2、Bの未引当は2です。Bが全量同時発送を希望している場合は、この2個を引き当てる運用かどうかを先に決めます。その後Aが取り消したら、Aの引当を外した数をBへ再配分した履歴を残します。同じ入荷IDを再読込しても在庫が増えないことを確認します。単に入荷5と注文7の差2を表示するだけでは、誰への約束が残っているかは分かりません。

優先基準を変更する場合は、どの注文から適用するかを決めます。すでに顧客へ約束した引当を新しい基準で無断で外さないようにします。人が例外を認めた場合は、その理由と影響を受ける注文を確認します。入荷数が多いときもすべてを待ち注文へ自動で回すのではなく、検品や保管の条件を見ます。倉庫の棚にある商品と他注文へ確保した商品の区別を作業者へ示すことも必要です。引当の表だけが最新でも、現場の一覧が古いままなら同じ現物を別の注文へ使ってしまいます。配分後の一覧が作業者へ反映されたかまで確認します。

道具と費用を増やす前に確認する

待ち注文が少なければ、注文明細と入荷の共有表で十分です。自動化は一つの基準で配れる場合に追加し、優先判断や例外承認を無理に自動化しません。費用は入荷回数、SKU数、未引当明細数、確認作業を含めます。複数拠点なら移動費や引当の調整時間も加え、在庫があることと使えることを分けて比較します。

作業に使える資料と関連ガイド

注文・在庫・発送

注文番号、商品コード、発送状態を揃えて、注文処理を追える仕組みを作ります。

参照した公式情報

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