この記事の内容
  1. 字幕と説明付きテキストの役割を分ける
  2. 映像だけで伝えている情報を探す
  3. 字幕を下書きにして文章を組み直す
  4. 図表と操作を文章で検算する
  5. 見出しとリンクで読む順序を整える
  6. 読み上げなどの利用方法で確認する
  7. 動画と文章を同じ版で更新する

字幕と説明付きテキストの役割を分ける

字幕は動画の音声を時刻に合わせて読むために役立ちますが、画面にだけ出る図や操作の意味まで含むとは限りません。例えば講師が「右の列を見てください」と話す教材では、発言の文字起こしだけでは内容を理解できません。W3C WAIは、必要な音の情報に加え、重要な視覚情報も文章にする説明付きのテキストを案内しています。ここでは字幕の校正とは別に、画面や音声へ頼らず説明を追える文章を用意する仕事として扱います。

映像だけで伝えている情報を探す

動画を場面ごとに見て、画面内の文字、図の結論、人物の動作、操作後の変化を記録します。すべての色や背景を細かく描写する必要はありません。理解に必要な情報と装飾を分けてください。例えば棒グラフなら棒の色だけでなく、何を比較し、どの項目が大きいのかを言葉にします。操作説明なら、クリックした位置だけでなく、ボタンの名前と操作後に何が起きたかを書きます。見えている前提を一つずつ文章へ置き換えることが中心です。

字幕を下書きにして文章を組み直す

字幕ファイルを出発点にできますが、短い行と時刻をそのまま大量に並べると読みにくくなります。話者を区別し、段落を整え、必要な視覚情報を該当する場所へ加えます。発言内容と編集者が補った説明を混同しない書き方にしてください。内容の意味に影響しない言いよどみを整理する場合も、主張や条件を変えません。製品名や数字は元の映像と照合し、自動文字起こしが生成した文章を確認なしで公開しないようにします。

図表と操作を文章で検算する

図の説明を加えた後は、文章だけを読んで元の主張に到達できるか確かめます。例えば料金比較表なら、対象のプラン、通貨、請求周期、条件を文章や読みやすい表として示します。動画内で一瞬だけ表示される注意書きも、理解に必要なら含めてください。操作手順は、画面の座標ではなく、ラベルと目的を中心に書きます。文章を補う際に動画になかった結論を勝手に足さず、追加の解説が必要な場合は、元の説明とは区別して内容担当者へ確認します。

見出しとリンクで読む順序を整える

完成した文章は、見出し、段落、一覧を使い、必要な箇所へ移動できる形にします。公開するページでは、見た目だけを大きくした文字ではなく、適切な見出しとして扱われるかも確認してください。リンクは「こちら」だけでなく、何を開くか分かる名前にします。画像へ文章を焼き込んだだけの資料に置き換えないようにします。動画の近くにテキストへの案内を置き、動画を再生しない利用者も見つけられるようにしてください。

読み上げなどの利用方法で確認する

内容担当者の確認に加え、キーボードでリンクへ移動できるか、見出しをたどれるかを確認します。必要に応じてスクリーンリーダーなどで読み、話者の切り替わりや表の対応が分かるかを見ます。特定の製品で一度読めたことだけで、すべての環境や基準に適合したとは断定しません。利用者から分かりにくい点を受け取ったら、動画の修正が必要か文章だけを直せるかを判断します。字幕、説明文、音声解説の役割は違うため、一つ作っただけで他の必要性がなくなるとは扱いません。

動画と文章を同じ版で更新する

動画を変更したら、説明文のどこに影響するかを確認します。場面を削ったのに文章だけ残る場合や、価格を直したのにテキストが古い場合を防ぎます。内容版番号と公開日、関連する動画URLを対応させて保管してください。動画から文章を毎回作り直すだけでなく、変更した箇所を特定できる原稿を残すと、更新の確認を進めやすくなります。納品の完了条件は、文章が存在することではなく、承認した動画と同じ情報を、利用者が読める形で提供していることです。

参照した公式情報

料金・提供条件・対応範囲は変更されることがあります。契約前に、下記の公式ページでご確認ください。

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